競馬の芝の紹介

芝

日本と海外では、競馬場の形態はもちろん芝も異なります。フランスやイギリス、アイスランドなど、本場ヨーロッパの各競馬場の馬場は、日本に比べると重いのが大きな特徴です。世界でも威厳のあるロンシャン競馬場を紹介しますと、丈は日本に比べて決して長いわけではありませんが、地下茎の密度が濃いことから、着地時の弾力性があり衝撃が少ないぶんパワーを必要とします。

一方日本の馬場は、輸入種を改良したものだけでなく、古くから存在する国産種も混合して使用しているため、地下茎の密度はロンシャンの馬場に及びません。このため、着地時の衝撃がやや大きくなるものの、ロンシャンの馬場に比べてパワーを必要としないものになっており、特にコースの起伏が激しいロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞では、未だ日本馬は苦戦し続けています。日本から程近い香港、シャティン競馬場は、日本よりも若干時計が掛かる馬場です。

やはりパワーを要するため、世界レベルにある香港のスプリンターは、日本の軽い馬場では能力を発揮できず、馬券外に沈むことも少なくありません。但し、道悪になるとその真価を発揮できることから、雨が降った時の好走例が目立ちます。最も日本の馬場に近いのは、アメリカの芝コースです。このため、日本馬の好走例が多く見られます。