フランス競馬の紹介

フランス競馬の初開催は1700年と古く、イギリスほどではないものの長い歴史が脈々と受け継がれてきました。主要なレースの多くはロンシャン競馬場で開催され、特に凱旋門賞は世界で最も権威のあるG1レースとして有名なことから、毎年世界各国から多くの一流馬が参戦しますが、未だヨーロッパ以外の地域の調教馬は勝利していません。

ロンシャン競馬場について紹介しますと、パリ西部のブローニュの森に1857年に創設され、1863年には第1回パリ大賞典が開催されています。凱旋門賞が創設されたのは1920年のことで、第二次世界大戦により中断期間はあったものの、2016年までに95回実施されてきました。

ロンシャンのコースは特徴的で、最も外周が長い大外回りコースが1周約2750m、中回りが約2500m、小回りでも約2150mと大規模な作りとなっています。起伏が激しいのも特徴で、コースの高低差は最大10mと厳しいものです。直線はゴールまで平坦が続きますが、起伏の激しさは外国馬が苦戦を強いられる一因ともなっているほどタフさが要求されます。

凱旋門賞以外にも、3歳牝馬3冠レースの一つヴェルメイユ賞や、秋のマイル戦ムーラン・ド・ロンシャン賞など、毎年多くのG1レースが開催されています。

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