競馬と関わるジェネラルスタッドブック紹介

ジェネラルスタッドブック

競馬に深い関わりがあるものの1つとしてジェネラルスタッドブックを紹介します。競馬を語る上に欠かせない言葉の1つにサラブレッドがあります。ジェネラルスタッドブックはサラブレッドを定義付けている血統書のことを指し、基準を定めることで純血種であるかどうかの判断に利用されています。因みに日本においては「公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル」によってサラブレッドの血統書が刊行されています。

競馬発祥の地と知られる英国では競走目的の馬を専門とする生産が17世紀後半から行われており、ここでは、当時の英国産馬より速力や持久力の優れた東洋系馬が輸入され、それらを英国馬と交配して能力の向上が図られることになります。1727年にはジョン・チェニーによって初めて年刊の成績書としてレーシングカレンダーが発行され、サラブレッドの血統などが簡単に記録されています。

ジェネラルスタッドブックは、1791年にジェームズ・ウェザビーによって序巻が出版されています。出版には、これまでのレーシングカレンダーやセリ名簿、その他の関係資料の精査が行われており、競走馬として改良されたと判断できる個体が網羅されるなど、簡潔に表示した繁殖記録総台帳として作られています。その後、1793年には第1巻の発行が行われ、最新版となる2013年刊行の第47巻まで続いています。

サラブレッドの血統にはその基準に細かな規定が設けられており、例えば日本におけるスタッドブックの場合、サラブレッド、アラブ、アングロアラブ、サラブレッド系種、アラブ系種などに関して定義が記載されています。